マエケン“北島流”体幹トレ 競泳日本代表トレーナーを帯同

[ 2013年1月18日 06:00 ]

専属トレーナーの中里氏(左)から指導を受ける広島・前田健

 3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表候補の広島・前田健太投手(24)が16日(日本時間17日)、米国・ハワイでの自主トレを公開。昨年のロンドン五輪競泳日本代表のトレーナーを務めた中里賢一氏(40)の下、アテネ・北京両五輪で金メダルを獲得した北島康介(30)も取り組んだ体幹強化メニューで、世界の強豪と戦う体づくりを着々と進めている。

 常夏の島の穏やかな雰囲気とは、かけ離れていた。WBC3連覇に向け活躍が求められる前田健は、初めて同行させたパートナーの掛け声に乗せられながら、過酷なトレーニングメニューを消化していった。

 「(体を)触ってもらって弱そうなところを鍛えています。体幹とかが強くないので重点的にやっています。大事な部分なので」

 専属トレーナーの中里氏はロンドン五輪でも競泳日本代表のトレーナーを務め、松田丈志(男子200メートルバタフライ)や寺川綾(女子100メートル背泳ぎ)らのメダル獲得をサポートした。パフォーマンス向上のため、すべてのスポーツに共通するのが体幹だという。

 「体幹トレーニングを多く取り入れたことがロンドン五輪でのメダル量産につながりました。具体的には腹筋やハムストリングなどです。前田選手も新しい風を取り入れたかったのでしょう」と中里氏は説明。今回の自主トレメニューには、北島が取り入れたメニューも組み込まれている。

 「(体幹は)今までもやっていましたが大まかなメニューだった。(トレーナーが)付きっきりでの練習は普段できない。細かいところをやる時間もあるし充実しています」と前田健も満足した表情を浮かべた。

 日本代表候補の右腕は、現地入りした10日から本格的にキャッチボールを開始。「暖かいから自然とペースも上がりますね。早く仕上がると思います」と例年より早いペースで調整を進めている。「(対戦相手の情報は)まだ入ってきてないですね。自分の投球をするだけです」。ロンドンで11個のメダルを獲得した日本代表競泳陣に負けじと、マエケンが侍ジャパンを世界一に導くため、牙を研いでいる。

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2013年1月18日のニュース