正遊撃手不在の非常事態に…川端、ポストシーズン絶望

[ 2011年10月23日 06:00 ]

 ヤクルト・川端慎吾内野手(24)のポストシーズン出場が絶望となった。21日に都内の病院でMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受け、「左手首TFCC(三角線維軟骨複合体)損傷で全治6週間」の診断。20日に川島慶が右肘手術を受けたばかりで、クライマックスシリーズ・ファーストステージ開幕1週間前に正遊撃手が不在という非常事態となった。

 小川監督は「試合は無理そう。内野手を1人補充しないと。でも二遊間で補充する選手がいない」と渋い表情。打撃面でも中軸を担ってきただけに、伊勢総合コーチも「クリーンアップが組めない」と頭を抱えた。

 遊撃の定位置をつかんだ川端は今季、自己最多117試合に出場し、3番としても存在感を示していた。しかし9月14日の広島戦(マツダ)の走塁で三塁に滑り込んだ際に左手首を負傷。強行出場を続けたが、今月19日に出場選手登録を抹消された。名手・宮本は両太腿筋膜炎を抱えており、代役は森岡、荒木らとなるが戦力ダウンは否めない。大一番を前にヤクルトが苦境に追い込まれた。

 ▽TFCC 手首の衝撃を和らげる役目を持つハンモック状の組織。三角繊維軟骨複合体と呼ばれる。損傷すると手関節をひねった際に痛みが生じる。

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2011年10月23日のニュース