和田、愛娘に贈る16勝目のウイニングボール

[ 2010年9月16日 06:00 ]

<ロ・ソ>7回無失点で16勝目をマークし、スタンドに手を振る和田

 【ソフトバンク9―0ロッテ】ソフトバンクの先発・和田がチームの危機を救った。走者を出しても要所を締めて7回7安打無失点。オリックス金子千に並ぶリーグトップの16勝目を挙げた。

 「きょうはうまく投げられた。まだまだ優勝するチャンスはあるので全部勝ちたい」
 初回に5点の援護を受けたマウンド。「力んでしまった」と笑ったが、2回2死一塁では竹原を外角低め127キロのフォークで見逃し三振。昨年チームが更新したリーグのシーズン奪三振記録を塗り替える1175個目の三振を奪った。5回には圧巻の3者連続三振。前回登板から15イニング連続無失点という安定感で、球団10位タイの通算90勝目を大事な一戦で達成した。
 前夜は今季初のサヨナラ負け。連敗なら首位・西武追走どころか3位ロッテに0・5差に迫られるところだった。13日は、愛娘の4歳の誕生日。千葉遠征前の12日に福岡市内の自宅で可澄美夫人(28)と1日早いお祝い。「勝ったらボールをあげようと思う。4歳だけど今までこの時期に勝ったことがなくて」とウイニングボールのプレゼントを誓って、それを果たした。
 秋山監督も「和田はよく投げた。久しぶりに快勝という感じだった」と131球の熱投を称えた。西武も勝ったためマジックは「5」と減ってしまったが、まだ直接対決を3試合残す。可能性がある限り、あきらめるつもりはない。

続きを表示

2010年9月16日のニュース