球団記録のマートン突破口 阪神3連敗免れる

[ 2010年9月16日 22:39 ]

 【阪神2―1横浜】ひたむきなプレーで結果を残してきた男が突破口を切り開いた。阪神は八回の反撃で、最下位の横浜にあわや3連敗の危機を逃れた。3安打で藤村富美男の持つシーズン191安打の球団記録に到達したマートンは「きょうの1勝は大きい」とかみしめるように言った。

 節目の1本は持ち味の右方向へのシングルだった。先頭で迎えた0―1の八回。絶対に出塁が必要な場面で、カウント1―1からの加賀の高い速球を右前に運んだ。これで打線が勢いづき、鳥谷の三塁打などで2点を挙げて逆転した。
 永久欠番の名選手に60年ぶりに肩を並べたマートンは「素晴らしい選手に並べるのは光栄」と断りながらも、やはり個人成績には固執しない人柄。「自分が打ってチームに貢献できることが一番。きょうの打席はそういう形になった」との言葉で喜んだ。和田打撃コーチは「マートンぐらいだったね。合っていたのは」と賛辞を贈った。
 18日からはヤマ場となる巨人、中日6連戦。真弓監督は「ものすごく大事になってくる。一試合一試合、何とか勝ちたいと思う」。一戦必勝の覚悟で直接対決に臨む。

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2010年9月16日のニュース