直球主体で7回無失点…武田勝は「影のエース」

[ 2010年9月16日 22:13 ]

 【日本ハム3―0楽天】日本ハムの島崎投手コーチは言う。右のダルビッシュが「エース」ならば、左の武田勝は「影のエース」だと。いつもは変化球で打者を幻惑する左腕が、この日は一転、直球を内角に投げ込む攻めの投球を見せた。

 序盤から制球に苦しんだが、崩れそうで崩れないのが強みだ。0―0で迎えた四回、無死一、三塁のピンチを招く。犠飛すら許されない場面で、山崎、草野を凡打に打ち取り、なお2死満塁では、高須を内角いっぱいの直球で見逃し三振に。7回無失点で、防御率はリーグ2位に浮上した。
 クライマックスシリーズ進出を狙うチームは、ぎりぎりの戦いが続く。8連勝でチームトップの13勝目を挙げた左腕は、反攻の柱だ。「連勝記録を伸ばせるよう頑張りたい」。それが、上位進出のために欠かせないことを、誰よりも知っている。

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2010年9月16日のニュース