イチにやられた…三十路の松坂10勝ならず

[ 2010年9月16日 06:00 ]

イチロー(左)に2安打され、6回5失点で降板した松坂

 【レッドソックス9―6マリナーズ】30歳初登板で10勝目はならなかった。イチローに2安打され、6回0/3を8安打5失点KO。レッドソックスの松坂は「納得できるボールが出なかった。対戦していて、真ん中にだけしか投げられないようじゃ駄目」と唇をかんだ。

 メジャー自己最多タイの8失点KOされた前回7日レイズ戦の映像をチェックし、通常6歩半あるステップ幅が6歩になっていたことに気づいた。「知らず知らずのうちに(痛めていた)腰をかばって上体が立っていた」。登板間は3日連続のブルペン投球。試合前も、開始4時間以上前に約1時間体を動かすなど必死に修正を試みた。メジャー最速タイの97マイル(約156キロ)を記録したが「球自体は悪くないと思うが、ここぞという時に打たれるのは何かズレが生じているから」。本来の姿とは程遠かった。
 これで6戦連続4失点以上で、防御率は4・82まで落ちた。残り登板予定は3試合。プレーオフ進出は絶望的だが、来季に向けて首脳陣の信頼を得るためには、無駄にできる試合はない。「シーズンが終わるまで時間もない。悪くてもチームが勝てるように投げたい」と語った。

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2010年9月16日のニュース