松井“因縁のカモ”R・ペレスから意地の一打

[ 2010年9月16日 06:00 ]

インディアンス戦の8回、中前打を放つエンゼルス・松井秀

 【エンゼルス3―4インディアンス】エンゼルス・松井秀喜外野手(36)の意地が詰まった一打だった。14日(日本時間15日)インディアンス戦の8回2死走者なし。左腕R・ペレスから初球の真ん中付近の球を中前打した。

 「ボールの情報は分かっている相手ですから。以前よりはやりやすかった」。R・ペレスとの通算成績は6打数5安打の打率・833。だが、8日の同カードは同投手に対して「代打の代打」を送られる屈辱を味わった。今季対左腕の打率が・223と低迷しているため、一方的に代打を送られたものだが「すべての采配が正解だし、采配に応じて意気に感じたりとかはない。どの打席でも打ちたいから」。4番に座る男は目の前の1打席に懸ける強い気持ちを口にして、結果で示した。
 6回はフェンス直撃の左中間二塁打で率は・270。5月1日以来となる2割7分台に上げた。残り18試合で首位レンジャーズとは今季最大の11ゲーム差。早ければ19日(同20日)にもプレーオフ進出の可能性が完全消滅する。苦境の中でどれだけベストを尽くせるか。松井の意地が試されている。

 ▽松井の「代打の代打」 8日のインディアンス戦で1点リードの8回1死一塁。右腕ルイスに対する代打で起用されたが、イ軍は左腕R・ペレスに交代。松井は右打者のケンドリックを代打に送られた。「代打の代打」を送られたのはメジャーで初。日本では巨人1年目の93年5月16日広島戦で、代打の代打・大久保を送られた1度だけ。17年ぶりプロ2度目の屈辱だった。

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2010年9月16日のニュース