日本野球は「3Aレベル」?評価分かれるイチローの記録

[ 2010年9月16日 14:25 ]

15日のレッドソックス戦の6回、見逃し三振に倒れたマリナーズのイチロー

あと16試合…イチロー 189安打で足踏み

 日米通算3500安打にあと「3」としている米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手について、米スポーツ専門局ESPNの2人のコラムニストが、同局のサイトに興味深い記事を寄せている。

 米スポーツを幅広く取り上げているリック・ライリー氏はこのほど、4256安打の大リーグ通算安打記録を持つピート・ローズ氏にインタビューした。イチローが日本のプロ野球で記録した1278安打を大リーグの安打数と合わせてカウントするべきかとの質問に、ローズ氏は「わたしを日本で5、6年プレーさせてごらん。日本の野球を悪く言うつもりはないが、基本的には(マイナーの)3Aレベルだ」と語り、暗に同等に扱うべきではないという考えを示した。

 ローズ氏は自らの持つシーズン200安打10度に迫っているイチローの大リーグでの打撃についても「3、4シーズンは全体の27、28%が内野安打。世界一幸運な男に違いない」と述べている。

 これに異論を唱えたのが、野球を専門としている同僚のロブ・ナイアー氏だ。イチローが大リーグ1年目に記録した打率3割5分、242安打という数字にローズ氏が1度も到達したことがないと指摘。最初の5年間の平均安打数226本を、ローズ氏のメジャーデビューと同じ22歳から続けていれば現時点で3200本を超え、同氏の2966安打を上回っているとした。

 ナイアー氏は「日本の安打数をカウントするべきかをここで議論するつもりはない」としながらも、イチローの才能は高く評価されるべきで「ただひとつ、生まれるべき国が違っていた」と記事を締めくくっている。(共同)

続きを表示

2010年9月16日のニュース