今村5失点デビュー…野村監督「かわいそうな初登板」

[ 2010年8月19日 06:00 ]

<広・ヤ>初回1死満塁、畠山に満塁弾を浴びボウ然とする広島・今村

 【広島5―14ヤクルト】あまりにも手痛い洗礼だった。広島ドラフト1位右腕の今村がプロ初登板初先発も初回、いきなり満塁弾を浴びるなど2回5失点のホロ苦デビューとなった。

 「緊張した。ボール自体がいつもより浮ついていた」。いきなり拙守に足を引っ張られた。初回1死で田中の一、二塁間の小飛球を東出が捕り損ねて安打に。さらに飯原の飛球を一塁ヒューバーが落球。ホワイトセルへの四球で満塁として畠山に被弾した。
 「本人も相当緊張していた。出だしで野手が足を引っ張って、かわいそうな初登板だった」と野村監督。緊張からか140キロ台後半は出るはずの直球は136キロ止まりで、2回にも1失点。長崎県佐世保市から駆けつけた母・晴美さん(43)と2人の妹の前でプロ初黒星を喫したが「次があればやり返したい」。今村は雪辱のチャンスを待つ。

 ≪新人の満塁被弾は涌井以来≫初登板の今村(広)が畠山(ヤ)に満塁本塁打を浴びた。新人投手が初登板で満塁被弾は、05年3月29日の日本ハム戦で涌井(西=打者高橋信)が喫して以来5年ぶり。また、チームの被満塁本塁打は今季10本目。シーズン10本の満塁被弾は、80年ロッテに並ぶプロ野球ワーストタイ記録となった。

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2010年8月19日のニュース