吉見、中5日で今季初完封!“ここぞ”の場面で三振奪う

[ 2010年8月19日 22:23 ]

 【中日3―0巨人】投手の内海に、この試合の巨人2本目の安打を許して招いたピンチだった。中日2点リードの六回。2死二、三塁で打席に小笠原を迎えた吉見が一瞬天を仰ぎ、初めて苦しげな表情を見せた。

 フルカウントからファウルで3球粘られた後の9球目。狙いより低めにいった直球にバットが空を切ると「ヤマ場だと思っていたので」という右腕が派手なガッツポーズをつくった。
 リードが3点になった八回も、2死一塁で小笠原と向き合った。直前に森ヘッドコーチからマウンドで声を掛けられたが「何を言われたか覚えてません」と吉見。その集中力で、またも空振り三振に仕留めると再びガッツポーズが飛び出した。
 志願して投げた九回を三者凡退で締め、5安打11奪三振で今季初の完封勝利。通常より1日短い中5日で登板した吉見は「落とせない相手に当ててもらえてうれしい」と充実感に浸った。
 これでチームは7連勝で2位に浮上。次週も巨人戦での登板が予想される吉見は「まだ上がいる。満足せずに必死に投げていきたい」と誓った。

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2010年8月19日のニュース