肝心なところで采配ドンピシャ!報徳学園“あの時”以来の夏4強

[ 2010年8月19日 16:04 ]

ベスト4進出を決め、応援席に駆けだす報徳学園ナイン

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1年生にやられるとは…新潟明訓 3勝できず悔し涙

 【報徳学園2―1新潟明訓】終始厳しかった表情が試合終了の瞬間、初めて緩んだ。「本当に最後まで気が抜けない苦しい試合だった」と報徳学園・永田監督。試合の主導権を常に握りつつも、追ってくる新潟明訓の脅威を感じ続け、夏は29年ぶりの4強進出となった。
 1回戦の砺波工(富山)戦と同じ田村→大西のリレーだったが、永田監督は「田村のボールが走っていたので迷った」。1年生右腕から3年生左腕へ継投のタイミングは難しかったが、8回1点差に迫られたところで、経験のある3年生に託しピンチを切り抜けた。
 スクイズ失敗もあり、永田監督は「ベンチの采配ミス」と自らを責めた。それでも勝負の分かれ目となった8回の攻撃では無死一塁で「エンドランも考えたが、3番の中島が当たっていたし、手堅くバントでいった」作戦が成功。中島がこの日2打点目となる右前適時打を放ち、勝利を引き寄せた。
 夏は金村義明投手(元近鉄など)を擁し、全国制覇した81年以来久々のベスト4。当時右翼手として歓喜の瞬間を味わった永田監督は監督生活17年目で「昨秋からここまで成長したチームは初めて」と大きな手応えを感じての準決勝進出となった。

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2010年8月19日のニュース