唐川 甲子園4強の“後輩にエール”プロ2度目の完封

[ 2010年8月19日 22:32 ]

 【ロッテ7―0日本ハム】母校の千葉・成田高が甲子園でベスト4に進出した。投げ合う相手は、自分と同じ平成生まれの中村。ロッテの唐川は「負けられない理由がたくさんあったので、気合を入れて投げた」と奮起した。

 0―0の投手戦で迎えた六回に味方打線が挙げた4得点で十分だった。90キロ台のカーブと130キロ台の直球を絶妙に織り交ぜた。最大のピンチは八回無死一、二塁。代打の陽岱鋼にボールが先行。一つ空振りを奪ったが3ボールと追い込まれた。だが、直球一本に絞った相手を、136キロの直球で中飛に抑え込むと、続く田中はカーブで併殺打。「ランナーが出ても余裕を持って投げられている」と慌てなかった。
 4安打で3四球。5勝目を昨年5月以来、プロ2度目の完封で飾った。右手中指の骨折から復帰して2戦目。前回は調子が悪く、2軍で3カ月間走り込んだ成果を出せなかった。それだけに、この日の切れのある直球に「しっかり投げられた。練習してきたものが出た」と納得顔だ。
 成田高は20日に準決勝に臨む。「(先に)少しでも目立てるようにと思った」。後輩にエールを送る貫禄の投球だった。

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2010年8月19日のニュース