大勝で首位快走!新井が4番の仕事

[ 2010年8月19日 23:03 ]

 【阪神10―4横浜】阪神が1点を追う三回。2死走者なしからマートンの右前打と連続四死球で満塁の好機をつくる。打席には4番の新井。1球目の外の変化球に手が出そうになるが、バットが止まる。これを捕手が受け損ねて、後ろにそらす間に三塁走者がかえり同点となった。

 なおも二、三塁。2球目の真ん中高めの直球を見逃さなかった。右翼方向へはじき返し、2者をかえした。「2死からみんながつないできたチャンスを生かしたかった」。流れをぐっと引き寄せた。
 金本のフルイニング出場が途切れてから、ほとんどの試合で4番に座る。打撃主要部門でチーム首位の数字がないなど、派手さはない。それでも、この日は八回の2ランを含む3安打6打点。「毎試合気持ちを強く持って、悪い時は切り替えるようにやっている」と大役を務めている。
 優勝した2005年以来となる球団記録の3試合連続2けた得点で2位とのゲーム差も2・5に広がったが「それは関係ない」。2年前、宿敵に最大13ゲーム差を逆転された悔しさを忘れてはいない。「何ゲーム差があっても、大事な試合に変わりはない」。最後の瞬間まで気を緩めることはない。

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2010年8月19日のニュース