安すぎる?“安打製造機”のバット、1380万円で落札

[ 2010年7月23日 08:46 ]

 米大リーグで安打製造機と呼ばれたピート・ローズ氏(69)が、今でも大リーグ記録として残る4256本目のヒットを打ったときのミズノ社製のバットがこのほど、インターネット・オークションにかけられ、15万8776ドル(約1380万円)で競り落とされた。オークションに参加したのは7人だった。

 ローズ氏は強力打線から「ビッグ・レッド・マシン」と呼ばれた1970年代のレッズで1番打者として活躍した。やや前かがみに打席に立つ独特のスタイルで、左右両打席からヒットを量産。85年にタイ・カッブの持つ4191本の記録を更新し、86年に4256本まで伸ばして引退した。

 通算10度のシーズン200安打も同氏が持つ大リーグ記録。9年連続200安打を達成したマリナーズのイチロー外野手が今季、肩を並べる可能性がある記録でもある。

 そんなローズ氏は89年、野球賭博にかかわったとして球界から永久追放の処分を受け、翌年には脱税容疑で実刑判決を受けた。オークション会社は同氏の「大記録バット」はもっと高値で落札されると予想していたが、同社社長はAP通信に「不況と、ローズ氏の永久追放が影響していると思う」と説明した。バットのこれまでの最高落札額は、ベーブ・ルースがヤンキースタジアムで初本塁打を放ったときの130万ドル(約1億1300万円)という。(共同)

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2010年7月23日のニュース