ヤット「応援に」鹿実“サムライ魂”で奪回

[ 2010年7月23日 06:00 ]

 【鹿児島・鹿児島実2―0樟南】鹿児島実2点リードの9回も2死走者なし。最後の打者、樟南・納冨の飛球が左翼・川崎のグラブに収まる前に、右翼に回っていたエース用皆(ようかい)はもう泣いていた。

 「この1年間を思い出した」。昨夏は初戦敗退。どん底からスタートした新チームは「夏の借りは夏でしか返せない」を合言葉に厳しい練習に耐えてきた。この試合でも用皆は冷静に球を低めに集めて4回まで無安打と好投。野田との継投で樟南打線に付け入るスキを与えなかった。
 過去8度、樟南との夏の決勝対決は3連敗中だったがそれも止めた。サッカーW杯の日本代表、遠藤、松井は同校OBだ。藤田は「遠藤さん、松井さんには最後まであきらめない気持ちを学んだ。甲子園にもぜひ来てほしい」と大舞台での戦いを見据えた。

 ▼ソフトバンク・杉内(97、98年夏に出場)うれしいです。とても励みになります。僕も後輩たちに負けないように頑張ります。

 ▼ソフトバンク・本多 うれしいです。僕は3年間で一度もいけなかったので誇りに思います。全力で戦ってもらいたいです。

 ▼G大阪・遠藤(鹿児島実OB)ボクが在籍した時もサッカー、野球関係なくみんなで応援していました。日程次第ですが、勝ち残ったらぜひ甲子園へ応援に行きたいです。

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2010年7月23日のニュース