「負けたくない気持ちあった」黒田 強気貫いた112球

[ 2010年7月23日 16:51 ]

メッツ戦に先発して8回無失点、降板後にベンチでマーティン捕手(左)とタッチするドジャース・黒田

 【ドジャース2―0メッツ】集中を保ったまま強気な投球を続けた。ドジャースの黒田は8回を5安打無失点でメッツの高橋との投げ合いを制した。「彼に負けると何を言われるか分からないので」と試合後は笑顔だったが「接戦で負けたくないという気持ちは強くあった」。負けん気の強さをむき出しに投げ込んだ112球だった。

 7人が左打席に立ったメッツの先発陣を相手に、スプリットを有効に使った。「ストレートに(タイミングを)合わされていなかった」ことで、後半は速球主体に打ち取る投球に切り替える効果も生んだ。

 唯一のピンチだった5回は2死一、三塁から8番打者を敬遠で歩かせ、9番の高橋と勝負。「いろいろ挑発していましたけど、それに惑わされることなく投げられたと思う」。きっちりと遊ゴロに仕留めた。

 ドジャースは前日ビリンズリが完封して、後半戦のスタートから続いた連敗を6で止めた。「行きたいという気持ちは当然あった」という9九回のマウンドに上がることはなかったが、しっかりと流れは引き継いだ。「すごく良かった」と笑顔を絶やすことがなかった。

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2010年7月23日のニュース