ダルにまた一つ武器…浮き上がる新球に手応え

全パの２番手で登板し、２回を１失点だったダルビッシュ

　【全パ１―４全セ】多彩な変化球を誇る日本ハムのダルビッシュにまた一つ、新たな武器が加わった。１４０キロ前後の浮き上がるカットボール。低めにいくこれまでのカットボールとは軌道が異なり「試合は初めて。制球さえしっかりすれば、後半戦でも使える」。球宴での“試運転”で手応えをつかんだ。

　四回、坂本に対してこの球で２度、空振りさせた。「右打者は嫌なのかな。左打者も詰まるし。（打者の）目線を変えられたらいい」。阿部に適時二塁打を許すなど、２回を２安打１失点。完ぺきな内容とはいかなかったが、新球の仕上がりにはうなずいた。
　きっかけはひらめきだった。練習中に、適当に投げていたら球が浮かんだという。夢の舞台では一昨年、マウンド上で鼻血を出し、昨年は打球が右肩を直撃した。アクシデントが続いていたが、４度目の出場となった今回は、後半戦に向けて収穫の多い登板となった。