雄星らに暴行か…デーブ2軍打撃コーチ解任

[ 2010年7月23日 06:00 ]

今年3月、西武第2球場で雄星(左)のピッチングを見つめる大久保2軍打撃コーチ

 西武は22日、大久保博元2軍打撃コーチ(43)に不適切な行為があった疑いがあるため、22日付で職を解き、球団本部長付とする人事を発表した。ドラフト1位の雄星投手(19)ら複数の2軍選手への暴力行為などが原因とみられる。今後、球団は調査を進めるが、成績不振以外の理由によるシーズン中の解任は極めて異例。現在パ・リーグ首位を走るチームを揺るがす事態となった。

 シーズン中としては異例のコーチ解任。球団が「不適切な行為」としたのは、大久保コーチの複数の2軍選手への暴力行為とみられる。この中にはドラフト1位で入団し、2軍で調整している雄星も含まれているもよう。現役時代から明るいキャラクターで「デーブ」の愛称で親しまれた同コーチ。熱血指導でチームの雰囲気を盛り上げる役を買っていたが、今回は行き過ぎた指導となってしまった。
 大久保コーチは渡辺監督が監督に就任した08年に1軍打撃コーチとして入閣した。キャンプからアーリーワーク(早朝練習)を導入し、打線強化に着手。中村ら和製大砲の台頭もあって、チームは12球団最多の198本塁打をマーク。日本一の立役者となった。だが、その年のオフに知人女性への暴行などプライベート問題が週刊誌に相次いで報じられたためにコーチを解任され、昨年はフロントへ転身し編成部門を担当した。今季から2軍の打撃コーチとして2年ぶりに現場に復帰したが、シーズン半ばで職を離れることになった。
 2軍本隊は球宴休みを経て、23日から練習を再開するが、同コーチは参加しない。球団は今後調査を進め、事実関係の究明に乗り出すことになった。
 チームは2位・ソフトバンクに0・5ゲーム差ながら前半戦を首位で折り返した。4番・中村が6月末に右ひじ遊離軟骨除去手術を受け、長期離脱するなど故障者続出の中、2軍から「左のおかわりくん」の異名を持つ坂田ら若手の台頭で首位を守ってきたが、皮肉にもその指導役を買っていた同コーチの解任。2軍打撃コーチ不在という緊急事態とともに、2年ぶりのリーグ優勝を目指す選手への影響も懸念される。

 ◆大久保 博元(おおくぼ・ひろもと)1967年(昭42)2月1日、茨城県生まれの43歳。水戸商から84年ドラフト1位で西武入団。92年5月にトレードで巨人移籍。95年に現役引退。通算成績は303試合、打率・249、41本塁打、100打点。引退後は「デーブ大久保」の名でタレント活動やプロゴルファー転向などで活躍。08年に西武打撃コーチに就任し日本一に貢献。昨季は編成部プロ担当を務め、今季から2軍打撃コーチに復帰した。

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