俊介、10年目の“初勝利”に大照れ「ごっつぁん」

[ 2010年7月22日 06:00 ]

救援登板で好投したロッテ・渡辺俊

 【ロッテ6-2日本ハム】札幌ドームがどよめいた。1点差に詰め寄られた4回1死一、二塁。ロッテの2番手にコールされたのは先発ローテーションを担ってきた渡辺俊だった。

 登板間隔が開くため今季初めて中継ぎ待機していたサブマリンは代打・紺田を一邪飛。続く大野を空振り三振に仕留めて日本ハムに傾きかけた流れを引き戻した。
 「中継ぎで投げるといつもどよめきは起きる。慣れないポジションでの投球だし、余計なことは考えずに投げました」
 16日の西武戦(千葉マリン)で7回1/3を投げてから中4日。屈指の酒豪だが、中継ぎに備えて19日から禁酒し、先発前と同様にボールに引っ掛からないようにツメを短く切って指先の感覚を保つなど万全の状態で登板を待っていた。昨季も登板間隔が開く際に中継ぎで4試合に調整登板しているが、回の途中から投げるのは先発定着後は極めて異例だった。スクランブル登板でも2回無失点に抑え、プロ10年目で救援初白星。「ごっつぁん勝利だし、うれしいとかはない。ただチームが勝って良かったです」と照れ笑いした。
 渡辺俊の好救援で、チームは球宴前の9連戦を5勝4敗と勝ち越し。3位ながら首位・西武に2ゲーム差と肉薄してシーズンを折り返した西村監督は「一つになって戦えたし、きょうの勝ちは大きい」。残り54試合の後半戦に手応えをつかんだ会心の逃げ切り勝ちだった。

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2010年7月22日のニュース