川崎、マリナーズ熱望!来オフFA、メジャー挑戦

[ 2010年7月22日 12:01 ]

09年、WBC連覇で日の丸を持ちながら、笑顔のイチロー(左)と川崎

 「ムネリン」の愛称で絶大な人気を誇るソフトバンク・川崎宗則内野手(29)が、来オフに海外フリーエージェント(FA)権を行使し、メジャー移籍を目指す意思を固めたことが21日、分かった。

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 すでに今年5月に国内FA権を取得済みの川崎は来季もソフトバンクに残留。順調なら来年5月にも取得する海外FA権を行使して、師と仰ぐイチロー外野手(36)が所属するマリナーズを第1志望に新たな夢に挑戦することになる。
 川崎は今年5月27日に出場選手登録日数が8年に達し、国内FA権を取得。今オフの去就が注目されている中、川崎はこの日、スポニチ本紙の取材に対し「今はシーズン中ですし、シーズンのことで頭がいっぱい。オフになってから考えます」と語るにとどまったが、複数の関係者によると来季はソフトバンクに残留。その上で来季中に資格条件を満たす海外FA権を行使し、2012年シーズンのメジャー挑戦を目指すことを決断。今季終了後にもその意思を正式表明する。
 川崎は国内FA権を取得した際も、メジャー挑戦について「可能性はやっぱり持っています。1回しかない人生なので、いろいろなことに挑戦してみたい気持ちはあります」と素直な気持ちを明かしていた。一昨年、昨年と球団側から水面下で打診を受けたとみられる複数年契約を固辞したのも、背景にメジャーへの強いあこがれがあったものと思われる。元チームメートである城島(阪神)、井口(ロッテ)がメジャーで活躍した姿も刺激になっている。球団側では、笠井オーナー代行が「ポスティング・システム(入札制度)に関してはお断りします」と否定的な考えを示唆していることから、川崎は今オフにソフトバンクと単年契約を結び、海外FA権の取得を待って来オフにメジャー挑戦を目指す。
 そして、米挑戦の際に移籍球団の第1希望となるのが、崇拝するイチローが所属するマリナーズだ。川崎は06、09年のWBC日本代表に選ばれ、イチローとともにプレー。少年時代からあこがれていた選手と同じグラウンドに立ち「幸せです。一緒にいるだけで勉強になるし、何もかもが刺激になります」と目を輝かせた。そしてイチローに弟子入りし、06年オフから昨オフまで毎年、合同自主トレを敢行。今では自ら「イチローマニア」と公言し、福岡市内の自宅には2ショット写真が飾られている。また、現在の楽しみは、昨年末にNHKが特集したイチローの全安打集を収録したDVDの観賞という心酔ぶりだ。メジャー挑戦が最大の夢。そしてWBC同様に、同じユニホームで米国でプレーすることがもう一つの夢だ。
 イチローはマ軍と07年7月に08年から12年までの5年契約を結んでいる。その契約最終年に、川崎とイチローの競演が実現することになる。

 

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2010年7月22日のニュース