隔年の法則、笑いの神…千葉経大付、8強入り

[ 2010年7月22日 06:00 ]

8強入りを決め、応援席に全力で走る千葉経大付ナイン

 【千葉・千葉経大付5―3西武台千葉】隔年の法則を信じている。だからこそ、最終回のピンチも千葉経大付ナインは動じなかった。

 「最後は慌てることはありませんでした。運も実力のうちですし、いいデータもある。とにかく前向きです」。5回に中押しの左越えソロを放った主将の向江は、8強入りにも当然の表情を見せた。
 3回1死二、三塁から3番・川島百の中前打などで3点を先制すると、7回までに5―0。ところが9回、芹田が1死満塁から走者一掃の二塁打を浴びて2点差に。最後は7回途中から左翼に入っていたエース・山口が再登板して2者連続三振で締めたが、松本監督は「素直に終わるより、今後のためにチームが締まったよ」と振り返った。
 今後のため。それはもちろん甲子園での戦いを見据えてのものだ。04年にエースだった長男の松本啓二朗(現横浜)を擁し、夏の甲子園初出場で4強入り。するとその後06、08年と隔年ごとに夏の全国を経験した。ならば今年は当たり年。「そうなればいいと思う」と話す指揮官は、「啓二郎がいたときより打線は上だし期待は高い」と確かな手応えも感じている。
 緊張とリラックスなどの気持ちの切り替えを瞬時に行えるようにと、チームは同校での練習前、後に126人の全部員が10秒程度笑い続ける珍トレを導入した。「ワッハッハ」と異様な光景だがナインは大まじめだ。隔年の法則、笑いの神。あらゆるものを味方に、聖地へと突き進む。

続きを表示

2010年7月22日のニュース