ペタ弾!サヨナラ!ソフトバンク7連勝で0・5差!

[ 2010年7月22日 06:00 ]

ペタジーニがサヨナラ本塁打を放ち、ナインもスタンドのファンも大喜び

 【ソフトバンク6-4西武】ソフトバンクは21日、前半戦最終戦となった西武戦で、同点の延長11回1死一塁からロベルト・ペタジーニ内野手(39)が自身今季2本目となるサヨナラ本塁打を放った。チームは3年ぶりの7連勝で、貯金も今季最多タイの11。首位・西武に0・5ゲーム差に肉薄し、前半戦を最高の形で締めくくった。球宴休みを挟み、後半戦はセ、パともに27日からスタートする。

 夢を現実に変えるライナーが、右翼席へと伸びていく。ペタジーニは、一塁ベースへ向かう途中、両手であらん限りのガッツポーズをつくった。延長11回1死一塁。西武6番手・藤田が1ボールから投じた真ん中低めの直球をフルスイングで振り抜いた。自身通算6本目のサヨナラ弾となる5号2ランで、チームに3年ぶり、秋山ホークス初の7連勝をもたらした。
 「最後まで何とか勝ちたいと思っていた。打てる球を待ち、あとはボールを強く叩く。そのことだけを考えた」
 20日までの最近10試合は、打率・188、1打点と低迷した。「疲れもあったかもしれない。ただ、自分のできることをやれば光は見えてくると思った」と焦らなかった。10日のロッテ戦(ヤフードーム)から小久保が復帰し、DHでの出場が増えた。ベンチを温める機会も多くなったが、イニングの合間に両足を交互に素早く上げる「足上げ体操」を取り入れ、体を常にオンの状態に保つなど工夫をこらした。
 前日には元チームメートから刺激も受けた。7回2死一、二塁で代打で登場し、工藤の前に遊ゴロに倒れた。巨人時代の03、04年にはともにプレーした仲間。47歳になっても一線でプレーするその姿に「年齢は関係ないということ。47歳であれ、50歳であれ、アウトを取れるということでやっているんだ。野球人として尊敬に値する」と敬服する。39歳の助っ人は工藤の前で全盛期をほうふつとさせる豪快な一発を披露。獲得に動いた王会長は「最高の終わり方。文句なし。あれが長距離バッターの持ち味」と声を弾ませた。
 チームは西武との首位攻防戦に3連勝し、0・5ゲーム差の2位で前半戦折り返し。この3連戦は「鷹の祭典」と銘打ち、来場者全員に赤いユニホームが配られた。「シーズンを占うような試合だった。ペタは目覚めたね。赤はいいよ。ずっと着てほしい」と興奮冷めやらぬ秋山監督。真っ赤に染まったヤフードームの熱狂を感じながら、ペタジーニも「すぐに西武をつかまえたい」と不敵に笑った。

 ≪ペタ通算6本目≫ペタジーニ(ソ)が6月9日横浜戦に次いで今季2本目のサヨナラ本塁打。通算では6本目となり、外国人ではローズ(オ)に並ぶ最多本数になった。これでチームは7連勝で首位の西武と0・5ゲーム差の2位で前半戦を終了。2期制時を除き、ソフトバンクが7連勝以上をマークして球宴を迎えるのは南海時代の59年の9連勝以来51年ぶりになる。また、セ・リーグも首位巨人と2位阪神は0・5ゲーム差。両リーグとも1、2位が0・5ゲーム差以内で球宴を迎えるのは史上初めてだ。

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2010年7月22日のニュース