渋く小技決めた「あれはイチロー自身の判断」

[ 2010年7月22日 16:07 ]

ホワイトソックス戦で、1回の第1打席に入る前に体をほぐすマリナーズのイチロー

 【マリナーズ2―1ホワイトソックス】延長11回、マリナーズはグティエレスの中前2点適時打で逆転サヨナラ勝ち。演出したのは、イチローの犠打だった。

 1点を追う無死一塁、イチローは初球を一塁線にバントした。「優先順位はありますよ。(でも)それって伝えないといけないですか」。短い言葉から、まず同点の走者を得点圏へ進め、あわよくば自分も生きようとの意図が推測できた。
 三塁にはかつて遊撃の名手でならしたビスケル。イチローから詳しい説明はなかったが、今なお堅守を誇るベテランを避けて転がしたところも渋かった。
 ワカマツ監督が9回に退場。代わって指揮を執ったバンバークレオ・ベンチコーチは「バントヒットを狙った。あれはイチロー自身の判断。うまく転がしたね」と小技をたたえていた。(共同)

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2010年7月22日のニュース