広島 オリなど4球団視察も終戦 144キロ右腕は「プロに行きたい」

[ 2010年7月22日 09:14 ]

完投むなしく、敗れた向上・中野(中央)は試合後、ベンチで泣き崩れる

 【神奈川・向上0-3横浜】プロ注目右腕、向上・中野ジャスティンの夏が終わった。強豪・横浜を3失点に抑えるも援護に恵まれず零敗。「もっと長くみんなと野球がしたかった」。目を真っ赤に腫らせながら声を絞り出した。

 高校入学時は小柄なサイドスローだったものの、背が伸びるにつれて上手投げに転向した。毎日20分のストレッチで下半身の柔軟性を強化。130キロに満たなかった直球は最速144キロを記録するまでになった。 
 広島、オリックスなど4球団のスカウトが注目したこの日も低めに角度のある球を集めて横浜打線を苦しめたが「内角を上手に突けなかった。力不足」と自分を責めた。
 卒業後の進路を問われると「プロに行きたい」と言い切った。目標とする投手には日本ハム・ダルビッシュの名前を挙げる。現在1メートル81の身長はまだ成長過程。「悔いはありません」。完全燃焼した中野が次の舞台を目指す。

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2010年7月22日のニュース