【パ前半戦総括】渡辺監督、バックアップが成長

（１）前半戦を振り返って（２）前半戦ＭＶＰ（３）後半戦のキーマン

　▼西武・渡辺監督
（１）ケガ人が多く出たが、穴埋めをする選手が出てきた。チーム全体で足りない部分を補った結果、首位にいると思う。昨年のうちのウイークポイントだった中継ぎが整備できたのが大きかった。（野手も）バックアップの選手が頑張ってくれた。
（２）一番後ろで投げているシコースキーが、セーブの付く場面で失敗がなかった。チームに安心感を与えてくれた。
（３）これからは個々の力ではなく、チーム力の戦い。

　▼ソフトバンク・秋山監督
（１）２位という位置は最高ではないけど、何とかいい位置にはいるね。和田、杉内はこちらが期待していた通りの活躍だったが、ホールトンの故障、大隣の不調もあり、他の投手に負担が掛かった。打者も故障者は出たが、戦力は整ってきている。
（２）杉内、和田。先発投手に故障や不調が出ている中で頑張ってくれた。
（３）杉内、和田以外の先発投手。中継ぎ陣の負担も少なくなるからね。

　▼ロッテ・西村監督
（１）スタートダッシュに成功しただけに、その後に勢いがなくなったところはもう少しやりようがあったと思う。先発ローテーション投手や野手の主力にケガ人が続いたのは誤算。ただ打撃陣は少しずつ本来の状態に上がってきているのは心強い。
（２）全員ですよ。ケガ人の分はみんなでカバーしてここまできましたから。
（３）スローガン「和」の通り、後半戦も全員。

　▼日本ハム・梨田監督
（１）春先に比べればチーム状態は良くなった。ファンにそっぽを向かれても仕方ない成績だったが、声援を送ってもらえたことで立て直せた。中田、陽岱鋼、村田は打撃、守備など部分的にみればよくなっているが走攻守の全体的には３０点ぐらい。
（２）田中。高い出塁率、得点で打線を引っ張ってくれた。田中、森本の１、２番でいろんな作戦を立てることができた。
（３）全員。誰がキーマンとか、そんな簡単なことではない。

　▼オリックス・岡田監督
（１）数字的には良くなかった。開幕はいいスタートを切ったが、４月は先発陣が悪かった部分があった。その立て直しに時間がかかった。発展途上のチームなんで、一つ一つ勝つことによってチーム力も付いてくると思う。後半戦は期待している。
（２）なし。
（３）先発投手陣。

　▼楽天・ブラウン監督
（１）投手陣は頑張ってくれたが、打線はスロースタート気味でチャンスを逃す場面が目立った。外国人野手が計算した成績を残せなかったことが大きい。投手はアメリカの通信簿ならＢプラス、攻撃はＣマイナスだ。（Ｃが平均点の基準）
（２）嶋。もっとも成長した選手の１人。昨年とは違い、打撃でも貢献している。
（３）ルイーズ。どう日本の野球に対応していくか。