先発陣への課題が浮き彫り…打線ばかりに頼れない阪神

[ 2010年7月21日 22:41 ]

 【阪神4-7広島】シーズンの折り返し地点で阪神の課題があらためて浮き彫りになった。先発の上園が試合開始から散々打ち込まれ、三回までに6失点。これではさすがに強力打線でもしんどい。

 右腕は次々と外野に運ばれる白球を顔をしかめながら見送った。「球が高かった。ちょっとあまりにも打たれ過ぎ。考えないといけない」と反省するのがやっとだった。
 真弓監督が「ちょっと取られ過ぎやね」と言うのも無理はなかった。前半戦を総括する会見で「最後は藤川(球)がいるのでそこにうまくつなぐのがこれからの課題になる」と話していたように、久保、スタンリッジらに続く先発が出てこないのが悩みの種だ。
 阪神が巨人と首位を激しく争えるのも、チーム打率2割7分9厘を誇る打線があってこそだが、毎試合そこに爆発を期待するわけにはいかない。
 「交流戦で余裕がある時は回っていたが、レギュラーシーズンに入ると5、6人目がね…」。安定感のある投手陣、特に先発陣を築くことが巻き返しの鍵になるのは指揮官も自覚している。

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2010年7月21日のニュース