金子千1カ月ぶり勝利!信頼取り戻す投球見せた

[ 2010年5月27日 21:44 ]

 【オリックス4-1横浜】一回1死満塁。オリックスの金子千はスレッジ、下園を低めに沈む変化球で空振り三振に仕留め、無得点で切り抜けた。毎回のように続いたピンチ。背水のエースは変化球を低めに集め、七回2死で降板するまで1失点。「チームにずっと迷惑を掛けていたので、返したかった」。約1カ月ぶりの4勝目を手にした。

 前回登板の21日の阪神戦で首脳陣の信頼を失った。序盤に大量リードをもらいながら、五回に突如崩れて5失点。今季は2完封を記録する一方で中盤に集中打を浴びてKOされる試合が続き、岡田監督からは「エース失格」の烙印を押された。
 それから中5日。1日も休まず外野でポール間を走り続けた。ブルペン入りの回数も2度に増やした。10安打、3四球で131球を擁したように、劇的な向上とは言えない。それでも岡田監督は「開幕戦で投げさせた投手だからな。よう辛抱した」と合格点を与えた。七回までに横浜が記録した12残塁という数字は、右腕に最も欠けていた“粘り”が宿った証しかもしれない。

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2010年5月27日のニュース