小川監督代行、初陣飾れず…勝ち逃したヤクルト

[ 2010年5月27日 18:05 ]

試合前、楽天・ブラウン監督(左)と握手するヤクルト・小川監督代行

 【ヤクルト3-3楽天】「正直、勝てなかった気持ちが強い」。4時間半を超える熱戦の末、初陣を引き分けたヤクルトの小川監督代行は、疲れた顔でそうつぶやいた。

 0―2の七回に相川の3点二塁打で一気に逆転。ところが、九回に松岡が同点打を許す。抑えの林昌勇が前夜の故障で戦線を離脱したのが響いた。ベンチ入り野手を総動員して勝利への執念は見せたが、37年ぶりの10連敗、そして借金20の危機を先送りするのがやっとだった。
 高田監督が前夜に辞任した。試合前、動揺が残るナインをクラブハウスに集め、「同じ方向を向いて頑張ろう」と語り掛けた。求めたのは原点の全力プレーだった。この日は一塁にヘッドスライディングする選手もいた。「選手は必死にやってくれた」と監督代行は賛辞を送り、「勝つことが一番の薬になる」と繰り返した。

 ▼青木(新体制の初陣に)「みんな積極的に声を出していた。負けなかったのは大きい。良いきっかけにできれば」
 ▼村中(6回を2失点)「自分の投球うんぬんではなく、チームに勝ちだけを考えて投げた」

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2010年5月27日のニュース