わざと緩慢にして…イチロー見事“引っ掛けた”!

[ 2010年5月27日 12:22 ]

タイガース戦の1回、オルドネスの打球を本塁へ好返球し一走レイバーンを本塁アウトにするマリナーズのイチロー

 【マリナーズ5―4タイガース】マリナーズは8回の集中打で逆転勝ちした。イチローは2試合連続無安打。前日に続いての2三振だけでなく、2回の好機に併殺打を喫した。打撃ではいいところがなかったが、1回には名手らしい小技と鮮やかなバックホームでピンチを救った。振り返れば1点差勝ちに貢献のファインプレーだった。

 2死一塁。オルドネスの打球は一塁線を破り、一塁後方に突き出たフェンスで跳ね返った。ボールは定位置付近から走り込んだ右翼手とは違った方向に転がる。イチローはわざと緩慢にその打球を拾った。
 「こっちとしては、(走者に)行ってほしい雰囲気をちょっと出しながらいくわけだから。あんまり引っ掛かってくれないけど、よく(三塁コーチが右手を)回してくれましたね」
 一塁走者レイバーンは三塁を回った直後、わずかに迷いを見せた。この一瞬の遅れがクロスプレーを分けた。イチローが大きく振りかぶって本塁に直接返す。捕手のブロックも効き、球審の手が高々と挙がった。(共同)

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2010年5月27日のニュース