「モヤモヤは常にある」松井秀 20連戦前に不振脱出?

[ 2010年5月27日 10:50 ]

ブルージェイズ戦の6回、2ランを放ち三塁を回るエンゼルス・松井秀

 会心の一撃だった。打った瞬間、本塁打と分かる打球が右翼席に大きな弧を描いた。長引く不振に苦しんだ松井秀が放った2ラン。「いいスイングでとらえられた」と納得の笑みをこぼした。

 3―3の6回無死一塁だった。左腕ルイスの速球が真ん中に来た。間合いは完ぺき。右肩を開かず、鋭く踏み込む。スイングの強さ、芯でとらえる正確さ、角度が全部そろえば本塁打となる。相手投手に関係なく「自分がちゃんとした打撃ができれば結果は出る」との言葉を証明した。
 4回には今季最多の5試合連続安打を中前に運んだ。「詰まったが、ちゃんとしたスイングで打てた」と手応えを深めた。本塁打の後の八回は鋭い右飛。「(打球が)ちょっと上がれば(スタンドに)入っていた」という打球だった。
 不振を抜け出す時「何かがあったりする。そのままよくなる可能性は高い」と言う。契機となる可能性を感じても、息つくことはない。「これを続けていかなくちゃいけない。いいときも悪いときも反省してやるだけ。モヤモヤは常にあります」。13連戦が終わり、28日からは今季最長の20連戦が始まる。(共同)

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2010年5月27日のニュース