甲子園に追悼の応援歌 ありがとうキムタク

[ 2010年4月7日 22:17 ]

試合終了後、亡くなった木村拓也コーチへのメッセージを掲げる巨人ファン

 【巨人3-0阪神】キムタクの応援歌が、勝利を祝うスタンドに悲しげに響いた。7日、兵庫県西宮市の甲子園球場で行われた阪神―巨人戦。「待っていたのに」「言葉がない」。多くのファンらが巨人のコーチ木村拓也さん(37)の突然の死を悼んだ。

 巨人の応援団長を務める兵庫県赤穂市の会社経営秋田正光さん(47)は腕に喪章を巻き、「明るい人だったのでしめっぽくならないように必死で盛り上げた。勝つことが一番の供養」と必死に応援を続けた。
 勝利が決まると、コーチになってからの背番号「84」や「木村拓也、ありがとう」と書かれたオレンジの紙を手にしたファンらが、現役時代の応援歌を合唱。多くの人がタオルで涙をぬぐった。
 年間60~70試合は巨人戦を観戦するという東京都江戸川区の会社員島田豊さん(43)は「ショックで言葉がない。コーチとしての活躍を期待していたのに」と試合に集中できない様子だった。
 現役時代の背番号「0」のユニホームを手にした埼玉県東松山市の会社員川崎翔さん(26)は「倒れて以来、頑張れという思いで持っていたのに」と言葉少な。阪神ファンの兵庫県加古川市に住む自営業前田達哉さん(36)は「選手には木村さんの分まで一生懸命プレーしてほしい」と話した。

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2010年4月7日のニュース