目を赤くする原監督…「タクさん」にささげる勝利

[ 2010年4月7日 22:31 ]

阪神に勝ちナインを迎える巨人・原監督(左端)ら

 【巨人3-0阪神】原監督は目を赤くしながら振り返った。「それぞれが特別と位置づけた試合でした」。木村拓・内野守備走塁コーチ死去の悲報を受け、喪章をつけて試合に臨んだ巨人が、快勝した。

 打線を引っ張ったのは、アテネ五輪でも木村拓コーチとともに戦った経験のある小笠原だ。三回、1点を先制した直後に右中間へ2ラン。その後も打ち続け、今季初の4安打を記録した。初めての甲子園での本塁打に「タクさんが力を貸してくれたと思う」としみじみと話した。

 三回に左中間の飛球をダイビングキャッチした松本は「タクさんのような全力プレーを心掛けようと再確認した」。脇谷は今季初の先発出場で2安打し「同じ二塁手。後ろにいて、一緒に守っているような気がした」と目を潤ませた。指揮官が言うように、各選手が特別な思いを胸に抱いていた。

 先発の西村健が7回無失点と好投し、救援はピンチを招きながらも無失点でしのぎ切った。「それぞれがしっかりと力を出し切った」と原監督。いつもチームのために力を尽くした「タクさん」にささげるにふさわしい戦いぶりだった。

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2010年4月7日のニュース