松井秀、責任を果たせず「どっかでかえしていれば…」

[ 2010年4月7日 16:25 ]

 【エンゼルス3―5ツインズ】外野の大型スクリーンに逆転を呼ぶとされる球団マスコットの猿「ラリー・モンキー」が派手に登場した。2点差を追う七回2死二塁。松井秀の前夜の活躍を知る地元ファンの大歓声は、バットを折られた二ゴロとともにため息に変わった。

 得点圏に走者を置いた3打席とも凡退した。「どっかで走者をかえしていれば、違った展開になったかもしれない。残念」。責任を果たせなかった4番打者の口調は乾いていた。一番の当たりだった三回は、三塁手のほぼ正面を突くライナーで併殺に。「初球から打つボールじゃなかったかもしれない」と悔やんだ。
 前夜の活躍で張り詰めていた緊張が緩んだわけでも、余韻に浸ったわけでもない。「試合が終われば次の試合、そしてまた次ですから」。シャワーを浴び、私服に着替えて結婚指輪を戻す。いつも同じ作業で家路に就く準備を進める。「流れの中で、気持ちを少しずつリセットしていく」という狙いがあるからだ。
 そうやって落胆も次の試合に引きずらないように心掛けてきた。これまでも「成功と失敗の積み重ね」で打撃技術を磨いてきた。残り160試合、松井秀はいつも新たな気持ちで試合に臨んでいく。(共同)

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2010年4月7日のニュース