木村コーチにささげる白星…巨人 阪神に完勝

[ 2010年4月7日 18:26 ]

練習前に木村拓也コーチの冥福を祈り黙とうし涙をぬぐう阿部(中央)ら巨人ナイン

 プロ野球巨人の木村拓也コーチ(37)が7日、くも膜下出血のため死去した。深い悲しみに包まれた巨人ナインは、兵庫県西宮市の甲子園球場で、ユニホームの袖に喪章をつけて阪神とのナイターに臨んだ。

 原辰徳監督をはじめ選手、コーチらは、宿舎に設けられた献花台の前で祈りをささげてから球場へ。練習前にも、木村拓コーチが主にプレーした二塁の定位置付近で円になり、冥福を祈った。甲子園には球団旗が半旗で掲げられ、試合開始直前には、両チームがベンチ前に整列して観客とともに黙とうした。

 試合開始は午後6時。巨人は西村健 、阪神は久保の先発で始まった。3回、巨人は先頭の脇谷が二塁打で出塁すると、西村健がきっちり送り、続く坂本が左前に適時打を放ち先制した。さらに2死後、小笠原が右中間へ3号2ランを放ち、この回3点を奪った。小笠原は「自分たちは全力でやるしかない。魂を受け継ぎ、胸に刻んで戦う」と試合前に誓った通り、バットでチームを引っ張った。
 その裏には、2死一塁で平野のセンターへの打球を松本がダイビングキャッチで好捕した。
 その後は双方得点が入らず、3-0で巨人が阪神を下した。巨人は西村健が無四球で7回を3安打無失点と好投し、8回から細かい継投で逃げ切った。西村健は今季初勝利。

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2010年4月7日のニュース