唐川完投11K!ロッテ打線は16安打13得点

[ 2010年3月22日 16:49 ]

完投で今季初勝利を挙げたロッテ・唐川

 【ロッテ13―2西武】高卒3年目は眠れる才能が一気に花開くシーズンといわれる。ロッテの唐川の今季初登板には、その言葉を思い起こさせる成長がかいま見えた。

 昨年までの課題は明らかだった。クイック投法への苦手意識から走者を背負うとバランスを失い、連打を浴びる。もう一つは、優しい性格が災いするのか、嫌らしく内角を攻めきれないこと。この両方を試されたのが六、八回の危機だった。

 六回は1死から初安打を浴びた。1点を奪われ、なお2死一、二塁で中島を迎える。ここで大胆に内角を突いて遊ゴロに仕留めた。1失点後の八回2死三塁でも中島を内角球で詰まらせて三ゴロに。唐川は「動揺しなかった」と大崩れせず、9回を2失点、自身2番目に多い138球でひょうひょうと投げ抜いた。

 「去年とは大きく変わってない」と本人はさらりと言う。ただ、細身の右腕がずぶとくなった印象だ。三振は自己最多に並ぶ11個を奪った。キャンプで1600球以上の投げ込みを行い、スタミナとともに手に入れたのはみなぎる自信か。チーム浮沈の鍵について聞いてみる。「自分次第だと思っている」と頼もしいひと言がかえってきた。

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2010年3月22日のニュース