ラロだ！カブだ！オリのカーニバル開幕３連勝！

６回、オリックス１死一塁、ラロッカが左越えに逆転２ランを放つ。投手永井、捕手嶋

　【オリックス５―４楽天】オリックスが逆転で開幕３連勝。１点を追う６回にラロッカが左翼席へ２ランを放ち、８回にカブレラのソロで突き放した。先発の山本は３回３失点で降板したが、後を受けた岸田が好救援。楽天は攻撃であと一押しが足りなかった。

　≪ヨッシャー！お立ち台≫もはや勢いだけではない。岡田新体制でスタートしたオリックスが、昨季４勝１９敗１分けと苦手にした楽天相手に３連勝。岩隈、田中、永井の先発３本柱を攻略し、岡田監督は「一番いい形じゃないか」。就任当時から言い続けてきた開幕ダッシュに見事成功した。
　この日のヒーローは、逆転２ランを放ったラロッカだ。前日の試合で２失策がすべて失点につながり「それが頭の中にあった。何とか取り返そうと思った」。６回１死一塁。外角直球を振り抜いた瞬間、ほぼ満員に埋まった右翼スタンドの観客は総立ちに。ファンに愛される５番打者はお立ち台で「ヨッシャー！」と喜びを爆発させた。
　岸田の好投も勝因に欠かせない。本来は先発の一角を担う昨季１０勝の右腕は、不安定な山本の後を受けて４回から登板し、６回１失点。「どうしても３連勝したかった。絶対逆転すると思って投げた」と気迫の投球で流れを呼び込んだ。
　最後は逆転のピンチで昨季の首位打者の鉄平を鋭く沈むチェンジアップで空振り三振に仕留め、まるで優勝したかのように、捕手の日高と抱き合った。