横浜 開幕直前に配置転換…抑えは結局山口

[ 2010年3月22日 18:41 ]

巨人戦の9回に登板、好投した横浜・山口

 横浜のオープン戦最終戦で九回のマウンドに立ったのは、尾花監督が先発枠入りを明言していた山口だった。調整登板ではなく、21日に続く救援でのテスト。22歳は150キロ台の速球を連発して見事三者三振に仕留め、期待に応えた。

 試合後、山口に開幕時の抑え起用を伝えた尾花監督は「本来は先発の柱として考えていたが、この方がいいのかな」。2年連続最下位で先発の駒が足りない中、昨季18セーブの右腕を再配置するのは苦肉の策だ。

 抑えで獲得したブーチェックは7試合で防御率6・43。新監督が次代のエースに指名する山口は調整が遅れ、長い投球回で結果を出せなかった。山口は「先発から救援になるのに影響はない。去年やったので、先発より自信を持てる」と気持ちを切り替える。

 「勝利の方程式」の確立を優先し、守護神は決まった。だが、代わりの先発には「いろいろ考える。つくらないと仕方ない」と指揮官。昨季のように九回までに試合が壊れては意味がない。開幕直前の配置転換は迷走なのか、英断となるのか。

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2010年3月22日のニュース