天国の小林繁氏に贈る…敦賀気比、気迫の1勝

[ 2010年3月22日 06:00 ]

<天理・敦賀気比>強豪・天理に逆転勝ちし、喜ぶ敦賀気比ナイン

 【センバツ第1日 敦賀気比7-4天理】敦賀気比は同点に追いついた直後の6回2死一、三塁。主将の錦織が「真っすぐしか狙っていなかった」と右前へ運んだ。

 「見ててくれましたか…」。一塁ベース上で見上げた空。思い浮かべたのは1月17日に心不全で急死した元日本ハム投手コーチの小林繁氏(享年57)の顔だった。中学時代に所属した硬式野球チーム「オールスター福井」の総監督を務めていた故人。「だから小林さんが(阪神時代に)プレーした甲子園で絶対に勝ちたかった。天国からの応援があったと思います」。9回途中まで好投した先発・高原も小林氏の教え子だった。昨秋の北信越大会前に椎間板(ついかんばん)ヘルニアを発症。今大会には何とか間に合った背番号10は「緩急つけて投げられたし、粘り強くピンチも楽しめました」。錦織も「高原が頑張っているのにオレたちが頑張らないとどうするんだという気持ちになった」と振り返った。小林氏が体現した気迫、闘争心あふれるプレーは聖地で、しっかり受け継がれた。

 ▼巨人・内海(敦賀気比OB) めっちゃうれしい。大会前に僕は行けなかったけど、部員の皆さんに(福井県内の焼き肉店で)焼き肉をごちそうしたんです。半分、負けを覚悟していたんだけど、逆転したときには興奮しました。

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2010年3月22日のニュース