「二塁打」が「本塁打」に!ビデオ判定が初適用

[ 2010年3月22日 06:00 ]

巨人―横浜戦の6回、横浜・スレッジの打球に対しビデオ判定を指示する審判員

 東京ドームで21日行われた巨人―横浜のオープン戦で、今季から導入された本塁打のビデオ判定が初めて適用された。

 6回2死での横浜・スレッジの右中間への飛球は、フェンス上部の微妙な位置に当たってグラウンドに落下。二塁の西本塁審はインプレーと判定、1度は二塁打となった。しかし審判団が協議。場内アナウンスで告知した上でビデオ判定を行った結果、「本塁打」へと判定が覆った。
 西本塁審とともにビデオで確認した渡田球審(責任審判員)は「スロー再生して見た結果、(フェンス上部の)黄色い線を越えていた」。ただ、映像は本塁方向からの1つの角度のものしかなく「目をこらして見たし、確信の持てる映像が欲しいと思った」とした。初の適用ながら進行上の大きなトラブルもなく、巨人・原監督も「非常にフェア。その判定は絶対だと思う」と話した。

 ▼横浜・スレッジ (二塁塁上で)坂本と「こういうのってあるんだね」と話していた。選手からすれば、ありがたいことだ。
 ▼横浜・尾花監督 (判定の確認のためグラウンドに出たら)向こうからVTR判定をします、と言われた。いいんじゃない。きちんと見られるなら。
 ▼巨人・清武球団代表 きちんと説明をしていたし、審判員への信頼も増す。(今までは)有利な判定だったとしてももやもやした気持ちになった。ビデオで、たとえ不利な判定になったとしても、仕方ない、となる。

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2010年3月22日のニュース