藤川8回登場!上園の4勝目を守った!

[ 2008年7月16日 22:12 ]

 【神2―0ヤ】阪神は4回2死三塁から、赤星のゴロが宮本の失策を誘い先制。8回は桧山の三ゴロの間に1点を加えた。上園は6回2/3を無失点で4勝目。以降は継投で逃げ切った。藤川は8回途中からのマウンドだった。ヤクルトは8回1死満塁で青木、畠山が連続三振に倒れた。

 ≪子供にいいところを…打席にも立った≫今季初めて新井が欠場し、阪神打線に多くは望めない。実際、奪った2点は失策と内野ゴロの間だった。「なかなかきれいな適時打が出ない状況」と岡田監督もじりじりする展開が続く。それでも勝ち星を手にしたのは、投手の力だった。
 上園が7回途中まで踏ん張った。ウィリアムスがバトンを受け継ぎ、8回2死満塁からは守護神の登場だ。藤川が8回から登板するのは今季初。「緊張した。無理かなとも思った」。弱気な言葉とは裏腹に、フォークボールで畠山を三振に仕留め、ピンチを脱した。
 その裏には昨年9月以来の打席にも立ち「子供にいいところを見せたかった」とおどけた。結果は三振だったが、本業の投球では9回も難なく3者凡退に打ち取った。
 今年は「淡々と仕事をこなすこと」がテーマ。今やマウンドに立つだけで打者を圧倒する風格さえある。阪神が見事な継投策で、クライマックス進出へのマジックを三たび点灯させた。

 ≪大胆投球で上園無失点≫上園が持ち前の大胆な投球で4勝目を挙げた。低めにボールを集め、7度目の先発で初めて得点を許さなかった。7回途中まで投げたのも今季最長。「いつもより1イニング多く投げられて、そこだけが良かった」と控えめに喜んだ。
 打線の援護が少ない中で踏ん張った右腕に、岡田監督は「(一回から)飛ばしてあれだけ球数(92球)が少ない。ナイスピッチング」とねぎらった。

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2008年7月16日のニュース