元女子高、海外青年協力隊監督で初の8強

[ 2008年7月16日 09:17 ]

就任4年目で8強入りを決めた聖和学園の佐藤監督(中央)

 【聖和学園2-1古川工】宮城大会で15日、創部5年目の聖和学園が古川工との投手戦を制し初の16強に続く8強入りを果たした。海外青年協力隊としてタイで野球を指導した経歴のある異色の佐藤漸監督(30)が就任4年目でナインとともにまた新たな歴史を刻んだ。

 「ナイスゲーム。まだまだ未熟なところはあるが、先発の伊藤も点を取られても慌てることなく、4番もあっぱれ。決勝打を打った鈴木も良くやってくれた」。スタンドに掲げられた「球史創造」の横断幕の合言葉どおりの好ゲームでの勝利だった。
 創部5年目も室内練習場があるだけでグラウンドはない状態。今大会前は週1回使用してきた東北大グラウンドに加え、名取市民球場を借りての打撃練習。前日も同球場で佐藤監督自ら打撃投手として300球を投げ込む熱血指導で練習不足を補った。
 準々決勝は佐藤監督の母校・仙台二。選手時代は日本ハム・江尻がエース、佐藤監督が主将で春の県大会優勝、東北大会準優勝の輝かしい成績を残した。「やりにくいですね」との言葉は表面だけ。母校を倒し、東北、仙台育英が独占状態の宮城代表にくさびを打ち込む。

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2008年7月16日のニュース