プロ注目投手より控え起用で決勝進出

[ 2008年7月16日 08:51 ]

準決勝で完投勝利を挙げた鹿児島工・石堂

 【鹿児島工1-0神村学園】中迫監督は球場入りするまで迷った。先発はプロ注目の右腕内村か、それとも石堂か。調子が上がらないエースではなく、今が旬の石堂を起用した決断が大正解。強打の神村学園を7安打1失点に抑えて完投だ。「監督が自分を信じてくれたから」と石堂。指揮官の期待を上回る131球の熱投だった。

 軽快なテンポで打たせて取るお手本のようなピッチング。4回2死から奪ったアウトは三振か内野ゴロだった。8回に1点を許し、2死一、三塁のピンチでプロがマークする強健強打の捕手、4番・鶴田を迎えたが、外角低めいっぱいのストレートで見逃し三振に料理。中迫監督は「夢じゃないかな」とおどけながら石堂の奮闘に感謝した。
 春、夏連続の甲子園出場まであと1勝だ。石堂は「先発でも何でもいいから内村と力を合わせて勝ちたい」と頂点だけに照準を合わせた。

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2008年7月16日のニュース