横浜 成長したエース土屋が7回零封

[ 2008年7月16日 06:00 ]

<日大藤沢・横浜>日大藤沢に2安打しか許さず7回完封で初戦を突破した土屋

 第90回全国高校野球選手権記念大会(8月2日開幕、甲子園)の地方大会は15日、全国31地区で242試合が行われた。南神奈川では第1シードの横浜が難敵・日大藤沢を7回コールド、7―0で撃破。2年ぶりの夏の甲子園、そして10年ぶりの夏の全国制覇へ好スタートを切った。16日は鹿児島大会決勝を含め、全国37地区で239試合が行われる。

 【横浜7―0日大藤沢】横浜のエース土屋が95年夏の甲子園出場校・日大藤沢を7回2安打で完封すると、チームもコールド発進。激戦区の中で存在感を示した。
 精神面の成長が光った。二塁・松本の失策から招いた4回1死二塁で、3番・石田を三振に斬ると4番・青山も遊ゴロに仕留めピンチ脱出。優勝候補として臨んだ今センバツは味方の失策からリズムを崩し7回5失点KO。9年ぶりの甲子園初戦敗退に、渡辺監督から「技術はあるんだから心を鍛えろ。仲間がエラーしたらその後の打者から三振を奪え!」とゲキを飛ばされたが、この日は「なかなかいい投球をした」と納得させた。
 5月にはセンバツ優勝校・沖縄尚学との練習試合で走塁中に右足人さし指を骨折した。投球練習のできない日が2週間以上も続いたが「大事な時期に走り込みができず焦りもあったが、じっと耐えた経験は今、生きていると思う」と振り返る。
 投球面でも春からの進化を感じさせた。カットボールとツーシームを新たに習得。切れの増した直球で空振りを奪えるようになった。広島の高山スカウトも「ボールに伸びがある。スライダーの使い方がうまくなった」と評価した。
 19日の3回戦は昨夏の神奈川大会16強・藤嶺藤沢と対戦。「調子はもっとあがってくる」と土屋。甲子園で成長した姿を披露するまで、負けるわけにはいかない。

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2008年7月16日のニュース