新井 腰痛で登録抹消へ、五輪ピンチ

[ 2008年7月16日 06:00 ]

<阪神・ヤクルト>4回裏無死、新井は空振り三振に倒れる

 【阪神0―6ヤクルト】腰痛を抱えて不振が続く阪神・新井貴浩内野手(31)が16日、出場選手登録を抹消されることになった。ヤクルト戦の試合後にコーチ会議で決まったもので、苦渋の決断を下した岡田監督は「きょうまで様子を見ようと思っていたけど。あんまり悪いんでな」と話した。

 試合では8回1死満塁の好機での空振り三振を含めて4打席凡退。15打席連続で快音は響かず、ここ5試合20打数で1安打の惨状だ。全力疾走ができず、体が崩れ落ちるような空振りを繰り返した。新井は06、07年と全試合に出場。今季もここまで全イニングフル出場しているが6月中旬に腰痛が発症。極秘に受診したMRI検査では左腰から背骨に向かって7センチほど一直線に走る筋肉の傷が写っていた。神経が集まる部分への損傷。野球はもとより日常の生活を送る上でも激しい痛みに襲われた。今月10日の巨人戦以降は試合前の打撃練習を見合わせてきたが、症状に改善は見られなかった。
 登録抹消となれば連続試合出場が473試合、連続試合フルイニング出場も220試合でストップすることになるが、それ以上に深刻なのが間近に控えた北京五輪だ。17日に最終候補が発表されるが「今の状態で五輪に行かせられへん。ちょっと考えないと」と岡田監督。“日本の4番”新井の不在は首位を快走するチーム、そして星野ジャパンにとって大きな痛手となる。

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2008年7月16日のニュース