先発初勝利 チェンは巨人が“お得意様”

[ 2008年7月16日 21:34 ]

 【中5―1巨人】台湾出身の22歳の力投が、中日8回の逆転を呼んだ。左腕のチェンが7回を2安打1失点で、先発での初勝利をマークした。

 前回対戦まで防御率1・10と得意にしている巨人戦。ゆったりとしたフォームから投げ込む速球と、スライダーやフォークボールが立ち上がりからさえ、5回まで一人の走者も出さなかった。
 6回1死から古城に初安打となる二塁打を許すと、内海にも左前打を浴びて一、三塁とされ、次打者への暴投で1点を失った。だが1死一、二塁では、代打大道に対して内角への直球でバットをへし折って併殺打に仕留め、7回も3者凡退で切り抜けた。
 「中継ぎで経験を積んで、来年は先発で活躍したい」ともくろんでいたが、中田、朝倉の離脱で先発投手が不足。中継ぎから先発に復帰して2戦目での快投だった。
 2大会連続で五輪の台湾代表にも選出されている。19歳だったアテネ大会では2イニングの登板しかなかったが、北京では中心投手として臨むことになる。「金メダルを取りたい」と意気込むチェンが、星野ジャパンの前に立ちはだかるかもしれない。

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2008年7月16日のニュース