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三崎港はマグロだけじゃない

[ 2016年11月10日 05:30 ]

泳がせ釣りで良型のマハタを仕留め笑顔の柳沢さん

 【磯&堤防ガイド】朝晩の冷え込みは冬が近いことを感じさせるが、海の中は秋真っ盛り。多彩な魚種がヒットしてくる。釣り場が広く、変化に富んだ海を味わえる「マグロの港」、神奈川県三崎港で、釣りの醍醐味(だいごみ)を堪能しよう。(スポニチAPC 恩田 誠)

 釣りにはいろいろな方法があるが三崎港の岸壁からは多彩な狙い方が可能。初心者にもやりやすい「サビキ釣り」からベテラン好みのウキフカセ釣りなど、ほとんどの釣り方を試すことができる。

 これは、ここの岸壁が対岸にある城ケ島との海峡にあることと関係する。高い波が入りづらいために海は穏やかである半面、狭い海峡にあるため潮はよく動き、大型船の出入りが多いため水深があるなど、いろいろな顔を持っているからだ。

 ▼代表的な釣り方

 ◎サビキ釣り

 初心者にも難なくできるのがこの釣り方。イワシ、マアジ、ウミタナゴ、小メジナなどが狙える。魚はいるがヒットしない場合は、「カラバリ仕掛け」にアミコマセを付ける方法が良い。

 ◎チョイ投げ釣り

 これも初心者にお薦め。良型のハゼ、カレイ、カワハギなどがメインの対象。餌のアオイソメが苦手な人はオキアミやボイルホタテなどで代用可。

 ◎ウキフカセ釣り

 型の良いメジナ、クロダイ、マダイなどを狙うやり方。水深があり、潮通しの良い場所を選ぶことが重要。

 ◎泳がせ釣り

 ここには意外な大型魚が潜んでいるので、サビキ仕掛けで釣れたイワシ、マアジ、ウミタナゴなどをハリに掛けて泳がせて狙ってみるのも一興。今回の取材ではマハタの40センチ級が花暮岸壁で上がっていた。横浜市の柳沢光一さん(28=会社員)がゲット。「イワシがよく釣れたので一部をバケツの中に生かしておき、別のやや大ぶりの仕掛けを用意してハリに掛け、置き竿にしておいたらヒットした」とのこと。

 この方法ではスズキ、カンパチ、カツオ、イナダなども狙える。

 ▼主な釣り場

 ◎通り矢堤防

 特に投げ釣りが盛んな場所。カギ堤防と呼ばれる場所ではウキフカセ釣り師に人気。

 ◎向ケ崎堤防

 釣りやすいのでファミリーに人気。サビキ釣りやチョイ投げが盛ん。

 ◎花暮岸壁

 三崎港ではもっとも有名な場所。大型船の停泊が多いので要注意。ここもファミリー向け。

 ◎旧白灯堤防

 城ケ島側に突き出ているために先端部は潮が速い。全体的に潮がよく動くので釣りづらい面もあるが、望外の型物も出る。

 ◎超低温冷凍庫前

 新港側のイケス前が人気場所。良型メジナの実績が高い。

 ※注意点  三崎港は漁港としてとても活気があるため、仕事に従事している人が多い。くれぐれも仕事の妨げにならないように釣りを楽しみたい。

 ▼釣況・餌 青木釣具店=(電)046(881)7579。

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