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男前カツオ ゴマ&タレ漬け“丼どん”イケる!

[ 2017年10月18日 07:13 ]

海の弾丸、勢いのあるボニート君
Photo By スポニチ

 【一釣一品食べま専科】ごまカツ丼を食す。相模湾はマグロ・カツオの当たり年だ。何年ぶりかなあ。特にカツオは外れなし。平塚・庄三郎丸で枯れる寸前の血潮をたぎらせてきた。(スポニチ・APC町田 孟)

 海のアスリート。時速60キロで泳ぐんだから。青光りする背中。銀地に縦じまの流線形ボディーはパンパンに張っている。ホレボレしちまう。陸上男子100メートルで9秒98をマークした桐生祥秀君を思わせるね。

 ほぼ世界の海域で取れ、認知度もワールドクラス。モルジブでは国の魚にすら指定されているそうだ。スペイン語でbonito(ボニート)。格好いい!ていう意味もある。やっぱり、男前が共通認識らしい。

 磯野家のカツオくんはいささか頼りない。それに比べ海原家のボニート君は勇ましいや。そうねえハチマキおじさん並み、グイーンでっせ。ただ、悲しい宿命を背負っている。泳ぎを止めたら待っているのは死。命懸けの力泳ってわけ。おいしく食べて昇天させてやらなきゃ、バチが当たろうってもんだ。

 【釣戦】カツオのタナは浅場では15メートル前後。深くても30メートル以内だ。望月幸雄船長=写真=の指示ダナに従えば、黙っていても食いついてくる。だからコマセは「ビシの半分くらいでいい」。わざわざ大量にまく必要はないんだ。仕掛けの太さは10号以上が安全。僕は14号を使ったが食いに変わりはなかった。ハリはネムリで。外れにくいから安心。

 掛かったら遊ばせず全力で巻きにかかる。超大物以外は一気に抜き上げる。力任せ。男っぽいよね。

 【ごまカツ丼クッキング】九州・福岡に「ごまさば」という古典的料理がある。あの、ゴマサバじゃなくて、ごまとマサバの「漬け」のこと。それを参考にカツオでやってみたわけ。切り身にして、しょう油と酒半々くらいのタレに漬け込む。すりごまをたっぷりかけ、万能ねぎを散らして小一時間。小丼に熱々のご飯を盛る。もみのりを敷いて漬け込んだカツオをどかっと乗っければ思わずゴックンさ。だしをひたひたにするのがごま茶漬け。一杯後、気取らずかき込む一膳締めにもってこい。ほうじ茶をかけてもオツだ。

 言い出しっぺは家人でして。魚LOVE。刺し身が多めだと途端に漬け魔に変身する。この時も腕まくりで「任せて!」。久々に楽したナ。

 ▼おまけ 平ソーダも数本交じった。脂ノリノリで刺し身でもいける。それじゃ味気ないのでナメロウに。味噌と玉ねぎ(プチプチ感がたまらない)でもっちりするまで叩く。いや実に簡単。ハラモの塩焼きもいいアテになる。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、平塚・庄三郎丸=(電)0463(21)1012 出船は午前6時、乗合料金1万1500円(オキアミ別)。

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