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大満足マイトサーモン 上げて楽しい60センチ級は味も抜群

[ 2017年3月2日 05:30 ]

「ここの魚は食べてもおいしい」と柳内さん
Photo By スポニチ

 群馬県桐生市の赤城山麓にある黒保根渓流フィッシング豊かな自然に囲まれた管理釣り場。放流される魚のサイズは特大で訪れるファンも多い。まだ雪は残るがあちこちに春の兆し。本格的なトラウトシーズンはこれからだ。(笠原 然朗)

 店主の飯塚順夫さんは相変わらず意気軒高だ。

 県道から釣り場までの500メートルほどの車道に積もる雪のため北海道から中古の除雪車を購入。「朝イチで来るお客さんが危ない思いをしないようにね」。これもおもてなしである。

 ルアー&フライ釣りの専用池の周囲は雪景色。木漏れ日がまぶしい。

 この池に放流されている魚は、施設内にある養殖場で稚魚から育てた黒保根ブランドである。

 ヤシオマスを「マイトサーモン」と名付け、土、日曜、祝日には大型魚を放流。60センチ以上に育つのには3〜4年。昨年釣れた88センチ、9・5キロは推定で7年もの。エビの粉などを混ぜた餌で育つため、魚は赤身で刺し身にして食べてもおいしい。釣る楽しみのほか、食べる楽しみがプラスされるのも黒保根ならでは。

現在、約1万匹が養殖池で放流されるのを待っている。

 みどり市から来たという柳内善弘さん(36=製造業)は、スプーン(ロデオクラフト「キューム」2・8グラム)で、ボトムをとってから、リズミカルに動かして60センチ級のマイトサーモンを釣り上げた。昨年からボートでの海釣りを始めたというが、「2カ月に1回はここに来ています。釣れた魚は刺し身で食べますよ」と話した。

 山の清涼な空気を吸って管理棟へ戻ると、飯塚さんがフキノトウを天ぷらにしてごちそうしてくれた。

 ほろ苦さは、春を先取る山の味覚だ。

 ▼釣況 上信越地区東日本釣宿連合会所属、群馬県桐生市・黒保根渓流フィッシング=(電)0277(96)2099。営業は午前7時から午後4時。4月1日からは午前6時から午後5時。年中無休。料金は1日券5300円。女性・中学生4500円。ペア、親子券、半日券など各券種あり。

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