谷口キヨコ バブルを知っている断捨離できない世代

[ 2024年4月17日 11:00 ]

今、私が持ってるバブルを感じさせるキラキラな物といえば…いただいたマージャンリング!字牌の指輪です。健康マージャン好きなんで…
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 【谷口キヨコのごきげん!?SOLOライフ】断捨離(だんしゃり)のお話はここでも何回かしました(スポニチアネックスも読んでね)。「断捨離は世代的にも無理なのかな~」なんて、できないことに対して実は言い訳してます。自分ができないことを「世代」とか「年代」のせいにするのはズルいし、そんなこと言うてたらできひんけど、気楽ではありますね(笑い)。

 でね、断捨離できない話ですが、私、バブル知ってる世代なんです。それが断捨離と何の関係があんねん!てことやけど…。正直、北新地で1万円札ピラピラさせてタクシーつかまえてるの見たことあるし、よく知らない人たちにみんなで超高級なご飯食べさせてもらったし、肩パッド入った服もピンクのハイヒールも持ってました。

 恥ずかしいけどコレ実話。バブル知ってるって歴史上の人物みたいなイメージあるけど、まだ生きてます…。で、それまで物質的に豊かになることが幸せ!みたいな価値観のど真ん中で生きてきた私ら世代。シンプルよりゴージャス、小さいより大きい、安いより高い…コレが正解。と思ってきたので、物はたくさん持ったもん勝ちみたいな、今では信じられないような価値観…それで育ったんですよ、マジで。

 私がめっちゃ小さい頃は「そこそこの貧乏が普通」だった日本からどんどん豊かになってきて、とにかく物をたくさん持ってるもん勝ちっていう…。でもね、その考えはこの時代には「不適切」なんですよね。そう、不適切なのは対人関係におけるハラスメントだけではなく、生活の仕方→ライフスタイルにも及んでいるのですよ、きっと!

 自分の経済事情と関係なく、毎日の生活に使う最小限の物を持ち、余分に持つのは「災害時の備え」だけでよい。シェアできるものは衣食住、何でも他人と使えばそれでよい。それが今の時代の考え方であり、生き方ではないのか、と。

 アップサイジングを目指してきた私たち世代も、いい加減、生き方のダウンサイジングをした方がよいのです。今ごろ言うてんのかい!という声が聞こえそうですが…。物を捨てる前に不適切な考えを捨てることが断捨離につながるんやろな。

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