藤島ジュリー景子氏 ジャニー氏の性加害問題「親族であっても物申せなかった…弊社の本当にいびつな所」

[ 2023年9月7日 15:35 ]

<ジャニーズ会見> 会見に臨む東山紀之新社長(左)と藤島ジュリー景子氏 (撮影・西海健太郎)
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 ジャニーズ事務所が7日、ジャニー喜多川前社長の性加害問題を巡り、都内で会見を行った。藤島ジュリー景子社長(57)が出席し、被害者への謝罪と社長退任を発表。被害者の補償、救済のため代表取締役として残留することを明らかにした。

 ジュリー氏はジャニー氏の姉でともに事務所を支えてきた藤島メリー泰子氏の娘。ジャニー喜多川前社長の性加害問題を調査していた外部専門家による「再発防止特別チーム」が先月、現社長・ジュリー氏の退任を提言し、今回の問題の背景に「同族経営の弊害」があると指摘されていた。

 ジュリー氏の出席は当日の体調などを考慮して判断されると見られたが、会見場に姿を現した。性加害問題が大々的に取り沙汰されるようになって以降、会見に出席するのは初。今年5月、被害者へ謝罪した際は動画と文書での発表だった。

 会見では「故ジャニー喜多川による性加害問題につきまして、2023年8月29日、特別チームによる調査結果と提言が公表されましたが、ジャニーズ事務所といたしましても、私、藤島ジュリー景子個人といたしましてもジャニー喜多川に性加害はあったと認識しております。被害者の皆様に心よりお詫び申し上げます」と性加害の事実を認めて謝罪。また「特別チームの提言を真摯に受け止め、9月5日をもって、代表取締役社長を引責辞任致しました」とし、「新しい代表取締役社長は本日同席させていただいております東山紀之が務めさせていただきます。また、弊社代表取締役副社長の白波瀬傑も9月5日をもって、引責辞任致しました」と発表した。

 ジャニー氏が起こした性加害について、罪悪感はないのかと追及されたジュリー氏は「知らなかったというのは、私が直接その被害があったことを聞いたことがなかったということで。もちろん報道や暴露本が出ていることですとか、それは存じていました。自分の中では、当時確かめなかったということが私の責任であり、罪悪感がないなんていうことはもちろん全くなかった」と述べた。

 さらに「当時、その2人(ジャニー氏とメリー氏)に私が親族であっても物を申せなかったという空気が弊社の本当にいびつな所だったと思います。それを親族だからこそもっと何かできることがあったのではないかということはもちろん反省しておりますが、当時は何もできなかったです」と後悔の念をにじませた。

 ファンに向けての説明や謝罪を問われ、「本当にいろいろなことが起きている中でも、全く変わらず、私共のタレントを応援してくださっているファンの皆様には…」と声をつまらせた。「本当に感謝の気持ちしかございません。本当にご理解いただきたいこととしては、みんながそういうことがあって今スターになっているわけではなく、一人ずつのタレントが本当に努力して、そしてそれぞれの地位を勝ち取っているので、そこだけは本当に失望もしていただきたくないですし、誤解もしていただきたくないですし…安心してこれからも応援してやっていただきたいと心から思います」と涙を浮かべ、ハンカチで目頭を押さえた。

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